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茶の話(4) 韓国茶道ではなぜ保温ポットを使うのか?

本家maazブログ2010/06/29のエントリです。
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民潭新聞記者発「茶道の起源は韓国ニダ」旋風が巻き起されて以来、韓国におきましても様々な普及活動が行われておりますようで、まことに喜ばしい限りでございます。
 先般も「全国青少年茶の礼節競演大会」の模様が報道されるなど、日本のウリナラ起源愛好家にも目が離せない活況ぶり、心よりお祝い申し上げます。
 
礼節競演大会の様子を伝える写真で、ウリナラ起源愛好家達から最も注目を浴びましたのが「保温ポット」でございました。別名、魔法瓶とも申します。「高麗茶礼起源ニダの伝統ある韓国茶道に、なぜ現代の魔法瓶が使われてるの?」「これでこそ韓国茶道」「ブルーシートはどこへ行った?」などと話題も大変に盛り上がり、ウリナラ起源愛好家の間での韓国茶道の人気の高さを伺わせました。
 
 

全国青少年茶の礼節競演大会
 
 
さて、本題でございます。
韓国茶道ではなぜ保温ポットを使うのか?
 
これもトイレットペーパーと同様に、21世紀に創作された捏造だからと簡単に片づける訳にはいかない、深い事情がございます。<参考:茶の話(3)
 
しかしながら、朝鮮半島の住宅事情やウリナラ精神にも関わる深すぎるお話ゆえ、ここはむしろ「日本の茶道ではなぜ保温ポットを使わないのか」をご説明申し上げた方がよろしいかと存じます。
 
さて、日本の茶道では保温ポットを使わないかと申しますと、絶対に使っちゃいかんということはございません。
 
茶の心には、「ありあわせ」と申しまして、道具がそろわなくともその場にあるもので心を尽くすという考えがございます。以前も書きましたが、枯野に打ち捨てられた壊れ兜を茶釜代わりに茶を点てたという話もございますゆえ、ポットでも薬缶でもお客様の心が温まるなら問題はございません。
 
また、家庭や職場などでも手軽にお茶を点てられるようにと、「千歳盆点前」なども考案されております。
千歳盆(ちとせぼん)とは、日本旅館でよく見られる急須や湯飲みが入った丸い容器で、そこに茶道具を仕舞い、蓋を盆として用いて茶を点てます。通常、風炉の上に鉄瓶を置いてお点前しますが、ご家庭などではポットや薬缶をご利用頂いても結構です。
 
とは申しますものの、茶会などでポットを使用することは絶対にございません。
 
なぜなら、炉や風炉で炭を焚き、釜の湯を沸かすのも茶会におけるおもてなしの一部だからです。
まず、炉と風炉(ふろ)の違いですが、炉は畳を四角く切った囲炉裏が小さくなったものと言えば分かり易いでしょうか。茶道と聞いて誰もが思い浮かべるアレでございます。
 
一方、風炉と申しますのは、金属や陶器でできた火鉢のようなもので、冬場は炉、夏場は風炉というように、季節によって使い分けるようになっております。
 
炉は、亭主の座る点前畳と客畳の間にございますので、寒い冬場はお客様も炉の炭火で暖まって頂くことができます。春になってまいりますと、炭火が見えますのも暑苦しくなりますので、帽子の鍔のようなものがある透木釜を使い、お客様から火が見えないように工夫いたします。
 
夏場になりますと、炉を畳で塞ぎ、風炉をお客様から遠ざけて置いてお点前をいたします。秋も深まり十月になりますと、火も恋しくなってまいりますので、中置きと言って風炉をお客様に少し近づけて置きます。
 
また、炉や風炉に炭を継ぐ「炭点前」も茶会の見せ場の一つでございまして、最初に炭を継ぐ際にはお香を使いお客様に香りを楽しんで頂きます。
 
このように日本の茶道は、お茶を喫んで頂くだけでなく、茶室の空気や季節の移り変わりなどを感じて頂くことも重要な要素となっており、そこがウリナラ茶道とは違う大きな特色なのでございます。
 
ウリナラ的には「朝鮮半島には世界に誇る床暖房オンドルがあるニダ。炉だの風炉だの古臭いニダ。保温ポットを使うニダ。チョッパリもオンドルを使えニダ」なのでございましょう。
 
しかしながら、凝り性の日本人と致しましては、茶釜や風炉のデザイン、炉縁の蒔絵なども鑑賞の対象と致しておりますし、炊事をする竈の臭いがそこはかとなく漂うオンドルでは抹茶の香りも楽しめません。また、畳を使う茶室では火災が発生する危険性がございますゆえ、オンドルはご遠慮申し上げる次第でございます。

 

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