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茶の話(5) 続・韓国茶道ではなぜ保温ポットを使うのか

本家maazブログ2010/0701のエントリです。

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表千家が済州で実演会=韓日茶道文化交流イベント

済州市涯月邑光令1里にある陶磁器文化博物館「済州窯」(キム・ヨンス代表)で24日、日本の伝統的な衣装である着物を身に着けた女性が正座し、厳粛な雰囲気の中、白い茶菓子を客のために一つ一つ丁寧に取り分けた。

 

続いて、着物姿の男性が、飯椀よりはやや大きめの茶碗に抹茶と熱湯を注ぎ、泡を消した後、客に茶を差し出した。茶碗を受け取った客は、茶碗が)全員に行き渡るのを待たず、横の人に軽く黙礼した後、両手で茶碗を持ち茶を口にした。この日、日本茶道の宗家・表千家の吉倉虚白宗匠と弟子10人余りが済州を訪れ、茶道を実演する茶会を開いた。このイベントは、韓国と日本の茶道文化交流イベントの一つとして企画されたもの。

 

表千家は、裏千家、武者小路千家と並ぶ日本の茶道3大派の一つで、およそ400年間、日本の茶道の伝統を守り、礼法を受け継いでいる。

 

吉倉虚白宗匠は、「茶道は主人と客が対等に、互いに尊敬し合い、澄んだ心を持ち、静けさの中で礼儀を守って進めていくもの」と語った。これに先立ち表千家の一行は、済州窯で茶碗38点の製作にも参加した。表千家の茶会の後、ソンビ(学者)の服装や韓服を身に着けた韓国茶道協会済州支部の会員15人が、韓国式の茶道を披露したほか、クォン・サンヨル国立済州博物館長による「韓国の器の話」と題した講演も行われた。なお、この日のイベントには、先の統一地方選挙で済州道知事に当選した禹瑾敏(ウ・グンミン)氏や明知大茶道大学院茶文化課程の学生15人も参加し、韓国と日本の茶道を比較体験した。 

オ・ジェヨン記者 朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

 

   < "`∀´>  裏千家はメジャーすぎて、捏造がバレるニダ。こんどは表千家をパクるニダ。

 

近年、日本と韓国の文化交流(という名のベンチマーキング)も盛んに行われ、真に喜ばしいことでございます。

 

さて、朝鮮日報のこの記事に気になる記述がございます。

「茶碗が全員に行き渡るのを待たずに茶を口にした」とありますが、日本の茶道では「一つの碗の茶を皆で分かち合う」ことを基本と致しておりますので、茶が全員に行きわたるのを待つということは不可能なのでございます。濃茶の場合は、一つの茶碗で練った茶を客が順々に回していただくきます。薄茶の場合、客は茶をいただいた後、茶碗を亭主に返し、亭主は同じ茶碗を使って次の客の茶を点てることになります。

 

ただし、大寄せの茶会の薄茶に限りましては、時間の関係上、正客と次客ぐらいまでを亭主が点て、後は水屋で点てられた茶をお出しするような段取りも見られます。それでも、次の客の茶碗が出されるのをお待ちすることはありません。なぜなら茶は飲みよい温度で出されますので、次の客をお待ちするとせっかくのお茶が冷めてしまうからです。ですので、次の客に「お先に」と挨拶して頂くことになります。

 

韓国茶道は、お茶が全員に行きわたるまで飲むのを待つのでしょうか?だと致しますと、韓国茶道のコンセプトは日本の茶道のコンセプトとは全く異なるものなのでございましょう。

 

さて、本題の「韓国茶道では、なぜ保温ポットを使うのか」というより「日本茶道では、なぜ保温ポットを使わないか」の続編でございます。

 

前回は、炉や風炉の炭火もお客様へのおもてなしの一部というお話をいたしましたが、保温ポットが日本の茶道で用をなさないもう一つの理由をご説明申し上げましょう。

 

 

炭火と茶釜の組み合わせにできて、保温ポットにできないことはなんでしょう。

 

はい、湯の温度を上ことでございますね。

 

 

茶会では、濃茶と薄茶の両方をお出ししますが、濃茶と薄茶では美味しく頂ける温度に違いがございます。

濃茶は低めの温度、薄茶は高めの温度なのですが、茶会では懐石→濃茶→薄茶の順に行いますので、薄茶を点てる際に湯の温度を上げる必要がございます。

 

日本の茶道のお手前では、茶釜の蓋を開けたり閉めたり、炉と風炉で作法が違ったりと、お茶をなさらない方には「意味わかんねーよ」と思われる動作が多くございますが、実はすべての動作に意味がございます。

 

茶釜の蓋を開けたり閉めたりするのは、湯の沸き加減を調節しているのでございます。夏場の濃茶の場合、チンチンに沸騰したお湯に水を一杓差した温度が丁度良いとされております。水を一杓差すのは、蕎麦などを茹でる時に入れるビックリ水と同じ発想でございます。昔は竈で煮炊きしておりましたので、火加減の調節が難しいため、水を差して温度を下げておりましたが、現代のガスコンロなどでは温度調節が自在ですので、蕎麦を茹でる際にビックリ水を差す必要はございません。コンロの栓をお回しください。

 

湯の沸き加減は、暑い夏場と寒い冬場では変わってきます。

 

冬場は、茶釜の蓋を直前まで閉めておき、充分に沸き立たせてから濃茶を練ります。

夏場は、茶釜の蓋は開けたままにして置き、水を一杓差して濃茶を練ります。

 

            水差しと柄杓

 

このように、水を差すことを「湯相を整える」と申しますが、薄茶の場合は湯相を整えることは致しません。

 

茶釜の蓋が開いた状態で沸いているお湯をそのまま汲んでお薄を点てます。

 

ウリナラ茶道におきましては、以前抹茶をお使いのようでしたが、ウリナラの歴史に抹茶を飲む習慣はないと指摘されて以来、中国茶に似た煎茶を用いておりますため、炉や茶釜は必要なく、保温ポットでどなたでもお手軽にお茶を淹れることができるのでございます。

中国の功夫茶とどこが違うのかというツッコミは、この際お忘れいただき、ウリナラ茶道を存分にご堪能いただければと思う次第でございます。

 

 

 

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No title

No title

↑あ、管理人様ごめんなさい☆ リンクがちゃんと貼られないみたい。。
http://www.iza.ne.jp/izaword/word/%25E3%2582%25A6%25E3%2582%25A3%25E3%2582%25AD/" class="keyword">ウィキで「茶礼」を検索してください、笑いたければ。

No title

To izakayasanさん
>ふとhttp://www.iza.ne.jp/izaword/word/%25E3%2582%25A6%25E3%2582%25A3%25E3%2582%25AD%25E3%2583%259A%25E3%2583%2587%25E3%2582%25A3%25E3%2582%25A2/" class="keyword">ウィキペディアでhttp://www.iza.ne.jp/izaword/word/%25E9%259F%2593%25E5%259B%25BD/" class="keyword">韓国茶道、および茶礼(http://www.iza.ne.jp/izaword/word/%25E9%259F%2593%25E5%259B%25BD/" class="keyword">韓国)のページを見てクソワロタwwww
>参考に載っている写真が脱力感
>www http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Korean_tea_ceremony_DSC04095.jpg


http://www.iza.ne.jp/izaword/word/%25E9%259F%2593%25E5%259B%25BD/" class="keyword">韓国本来の茶禮は、先祖供養の祭礼なんですけどねぇ。
あれは、あれでいいと思うんですよ。
せっかくの伝統があるのに、それを捨ててエセ茶道なんか広めてバカですねぇ。
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