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朝鮮半島の茶道への影響力は、木の葉以下。

前のエントリでは、高麗物の茶道具を用いた場合の専用のお点前が無い事をご説明しました。

 

 

しかし、中には、

 

「幕末や戦国時代みたいに、世の中が動乱していれば茶の湯が変わるのはあたりまえニダ」

 

「高麗物のお点前がないからって、日本の茶道が朝鮮の影響を受けていないとは言えないニダ」

 

と、思われた方もいらっしゃるかもしれません。

 

おっしゃるとおりでございます。

戦国時代だの幕末のような、動乱の時代は滅多に起こるものではありません。

ニダー様方が、納得されないのも道理です。

 

 

というわけで、今日のお題!

 

「朝鮮半島の茶道への影響力は、木の葉以下。」

 

 

何事も、「影響を与えた」というからには、影響を与えられた対象に変化が起きるのが当然なわけでございまして、何の変化も起きなければ「影響を与えた」とは言えないのでございます。

 

茶の湯において、変化が生まれるとは、イコール新しいお点前が考案されるということに他ならないのでございます。

 

高麗茶碗が使われるようになったんだから、確かに影響を与えたニダ!という理屈がまかり通るなら、ベトナムやタイの陶器、ヨーロッパ陶器やギヤマンやらも影響を与えた事になるわけで。

近年では、備前焼でビールを飲むのがツウの間で密かに流行っているようですが、だからといって岡山がビール文化に影響を与えたとは誰も思いません。

 

 

しかし、そのような明快な理屈より恨の精神が勝るのが、ニダー様方の特徴でもあります。

 

 

というわけで、これはもう、何をきっかけにどのようなお点前が考案されてきたかをリストアップするのが一番でしょう。

 

 

 

<その1> 貴人点

 

「うちの殿様がゴリ押ししたせいで、禁中で茶会やるんだって」

「え?まじ?でもあの人達、箸より重いもん持ったことないっていうじゃん。茶碗とかにじって取りにいけんの?」

「無理」

 

という会話が、秀吉の家臣の間で交わされたかどうか知らないが、お公家様がお客様の場合に行う至れり尽くせりのお点前。

 

 

<その2> 入子点

 

「足元のおぼつかねぇ年寄りの点前は、見ちゃいらんねーや」との理由で考案されたのが、

道具の運び出しが一回でできる入子点。

 

 

<その3> 茶碗荘、茶入荘、茶杓荘

 

特別な由緒のある茶碗、茶入、茶杓などを使う場合に、

「今回の茶碗は、特別なんだからね!どうゆう由緒のものか、ちゃんと聞いてよね!」

と、由緒自慢を促す質問をすることを客に強要する、俗に「かざりもの」と呼ばれるお点前。

 

 

<その4> 中置点前

 

「10月も末になると、以外に冷えるよね」という理由で、寒々しい水差しを遠ざけ、風炉を客に近付けて置くサービス精神満点のお点前。

 

 

<その5> 流し点

 

「なんかさー、毎回毎回、マジんなって茶会やるのもかったるいよねー」

「そうそう。マブダチ同士で集まってんのに、バカ話の一つもしないでお道具の問答とかwww」

という発想からできた、親しいダチ同士がカジュアルにお茶を楽しむお点前。

 

 

<その6> 重ね茶碗

 

「茶碗2個重ねて運び出せば、手間が省けるよねー」

 

そのまんまです。

 

 

<その7> 葉蓋

 

「夏場に、葉っぱとか水差しの蓋代わりに使ったら涼しげじゃん?」

と言う発想で、蕗などの大ぶりの葉を使い涼しさを演出する葉蓋のお点前。

 

 

<その8> 包帛紗

 

「あー!濃茶やりたいのに茶入が無いーーー!」

 

という緊急時に、通常薄茶に使う棗を、茶入代わりに使って濃茶を練るお点前。

 

 

 

このように、茶の湯の世界では、動乱のような大きな世相の変化がなくとも、日常のちょっとしたきっかけや、生活の知恵から考案されたものが少なくありません。

 

 

 

葉っぱですら、新しいお点前を考案させるほどの影響を与えているのに、朝鮮半島ときたら・・・。

 

 

 

 

 

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