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会意兼形声文字

 

昨日のエントリで、以下のようなコメントをいただいたのですが、

 

 

Commented bynakawankuma さん

 

謝はシャと読みますが。射のシャという音を借りているだけで、意味なんか持っていません。

 

 

結論から言ってしまうと、この方のご意見は間違いなのですが、ふと、思い出したことがあります。

 

 

 

昔は、「この漢字の旁は、音を借りているだけ」という教え方をする、国語の先生が多くいたように思います。

 

漢字には、会意文字と形声文字がありまして、偏と旁を組み合わせるとき、既存文字の意味を合わせて作られた文字が会意文字、音だけ借りてきて作られた文字が形声文字です。

 

以前は、漢字には会意文字と形声文字しかないような教え方をしていたようですが、最近では、研究が進み「会意兼形声文字」あるいは「会意形声文字」という分類がされるようになりました。

 

もしかしたら、辞書なども古いものには、会意文字と形声文字の分類しかないものがあるのかもしれません。

 

 

 

最近では、「音だけ借りてきた」という形声文字よりも、「できるだけ近い音で、意味の通る文字」を借りてきたと解釈される「会意兼形声文字」が多数を占めるようになりました。

 

 

以前は、日本語しかできない国語研究者というのが多かったので、日本語の世界を中心に研究を進めてきた感があります。

 

しかし、中国語など他言語との比較研究も進むようになると、これまでの説がいろいろ間違いであったことに気づいたというわけです。

 

 

たとえば、「謝」と「射」ですが、日本語では同じ「シャ」という音ですが、中国語では違う発音なのです。

 

  謝 = xie    射 = she

 

広東語でも、 謝 = je 射 = se と違う音です。

 

 

音だけ借りてきたと言うなら、微妙に音の違う「射」ではなく、同じ xie と発音する文字は「写」「些」「血」「解」などいくらでもありますので、そちらを採用したでしょう。要は、できるだけ近い音で、意味の通る漢字を選んだということですね。

 

 

とはいえ、そんな研究は中国でもされていただろうから、日本の研究者が知らなかったのは変だろうと思うかもしれませんが、中国での研究は、例えば魚の絵がどのように「魚」という文字に変化したかという象形文字の領域で、抽象的概念を表す複雑な漢字の成り立ちの研究は、むしろ日本の方が進んでいました。辛亥革命やら文化大革命にお忙しかった、あの国らしいと言えましょう。

 

 

そんなわけで、日本の研究に先を越されていたため、日本の古い学説が割と長いことまかり通ってきてしまったわけです。

 

研究の世界も、日々新しい発見があり、それに伴い過去の学説が変わることもよくあります。とはいえ、昔の研究も現代の研究の基礎となっているわけですから、大いに貢献しているのですね。

 

 

 

研究には終わりがないといいますが、日々の努力を積み重ねる研究者には頭が下がります。

 

 

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