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誇り高き人々

オーストラリアの先住民族アボリジニは、何百もの部族に分かれており、それぞれ言葉や習慣も違う。
 

オーストラリア中央に位置するノーザンテリトリー州に、ウルル・カタジュタ国立公園がある。

その一帯で、2万年以上前から狩猟採取して暮らしていた部族をアナング族という。

 

ウルルとはこの国立公園内にある、アナング族の聖地の名称である。
一般的にはエアーズロックの名称で知られている、高さ348メートル、周囲約9.4キロメートルの世界で二番目に大きな一枚岩のことだ。別名「地球のヘソ」とも言う。

 


 

エアーズロックは、1873年にイギリスの探検家ゴスがこの巨大な一枚岩を発見した当時の、植民地総督ヘンリー・エアーズに因んで付けられた名称で、長年世界中でそのように呼ばれてきた。

 

ウルルというアナング族の名称で呼ばれるようになったのは、1980年代からである。

この名称が使われるようになった経緯は、先進各国で見られる「先住民族を尊重しようキャンペーン」のような、腐れ人権屋どもが上から目線で行う偽善とは全く違う。アナング族が、自ら闘ってこの聖地と名称を取り戻したのだ。


ウルルは、アナング族が儀式や集会を行ったり、地形を利用して子供に人生の教訓を教えたりする大切な聖地であった。また、ステップ気候で乾燥した土地で、雨水を集める大きな樋の役割を果たす巨大岩はアナング族の命をつなぐものでもあった。

 

その聖地がイギリス人に発見されて以降、観光地化され目の前に飛行場が作られ、ホテルが建てられ、挙句に登山する人間まで現れ、先住民族の聖地は見るも無残な状態となった。

 

この状況に怒りを燃やした先住民族アナングは、1976年、国を相手取り聖地の返還を求めて連邦裁判所に提訴する。
1970年代といえば、豪州では白豪主義の全盛時代で、南アでもアパルトヘイト政策が厳然と行われ、ベトナム戦争に負けて自信をなくしたアメリカで漸く黒人の地位が向上し始めた時代だ。
そのような世相の中で、有色人種の先住民族が自らの聖地を取り戻すために、国を相手取って訴訟を起こして勝てるなどと誰もが思わなかったことだろう。

 

だが、9年間に及ぶ長い法廷闘争の末、アナング族はウルル一帯の土地を取り戻す。

 

現在、アナング族の所有となっている1326平方キロメートルの土地は、ウルル・カタジュタ国立公園として豪州政府に99年間の契約でリースされている。
豪州政府からは国立公園の入園料の売り上げからアナング族にリース料が払われ、その収入はアナング族居住地のインフラ整備などに使われている。

 

ウルルの目の前にあった飛行場やリゾートは撤去され、20キロほど離れた場所に新たに建設されている。
登山や写真撮影などもアナング族の慣習に合わせて、制限されている。

 

旅行案内などで見るウルルの写真は、同じ方向から撮影されたものしか使用されていない。
写真で見ると、のっぺりとした表面の側しか分からないが、反対側を見ると岩が崩れたり大きく裂けた部分などがある。これらは、アナング族が儀式を執り行う聖地であるため撮影が禁止されている。

 

カタジュタは、ウルルから50キロほど離れたところにある巨大奇岩群である。こちらも、以前の名称はマウント・オルガスだったが、先住民の名称カタジュタで呼ばれるようになった。36個の砂岩が高さ500メートルのドーム状に連なるカタジュタは、アナング族の男性の聖地とされている。


よく知られている通り、白人による豪州植民地の歴史はイギリスの流刑地として始まった。
流刑囚のほとんどは男で、圧倒的に女性の不足していた流刑地で、先住民族の女性は格好のターゲットとなった。
また、先住民族の男性が殺人や暴力の犠牲となるなど、豪州での先住民族虐待は凄惨を極めた。

更に、白人の持ち込んだ伝染病により、免疫のない先住民族の多くが命を落とし、白人入植後50年間でアボリジニの人口は半減したと言われる。


政府による同化政策も行われ、先住民族を居住地から強制的に移住させ、西洋式の生活様式を強制した。子供が生まれると、親元から引き離し白人家庭に里子に出した。同化政策は1985年まで続き、現在でも、実の親の顔を知らないアボリジニは多数存在する。アボリジニには、褐色の肌や黒髪の代わりに白い肌や金髪を持つ者もおり、同化政策や女性虐待の歴史を物語っている。慣れない生活を押し付ける同化政策は、それまで先住民族が持っていなかった酒や煙草、ドラッグなどに溺れる者を生みだす弊害も齎した。

 

 

このような激しい差別と虐待の吹き荒れる豪州で、国を相手取り正々堂々と長年にわたる法廷闘争を繰り広げ勝利したアボリジニには、本物の民族の誇りを感じる。

 

 

 

AUTHOR: tm05311 DATE: 08/18/2010 22:35:33 山に登るにも色々なルートが有るように、何を選択するかはセンスだと思います。 誇り高く生きるのか、ゲスに生きるかは当人達に任されている訳で。 中国人や朝鮮人が選択した、弱者被害者の立場は可哀想教信者が多い日本人には有効でしょうが、 世界的には逆効果だと思います。国民を守らない軍隊、さらわれてきたのにお金をもらって売春する女。 一方的に虐殺されるだけで、逃げも反抗もしない間抜けな市民。 朝鮮人は永久に気が付かないでしょうが、中国人は気が付き始めてます。 何十年かしたら、後悔すると思います。南京大虐殺の虚構に気付いたようですし。 特攻は戦果は大したことは無かったようですが、米軍人に与えた影響は大きかったようです。 特攻した人が、無駄死にじゃないと書き残してますが、何としても国を守るとの意思表示だったのですね。
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To tm05311さん
>携帯からだと、コメントに返信出来ないので。
早くPCが復活するといいですね。
>硫黄島での損失等が原爆投下の理由とするのは、後から考えた言い訳だと思います。
>単に原爆を使いたかっただけです。今までより強力な爆弾との認識で、本当の恐怖を認識したのはもっと後でした。
>爆撃機の搭乗員は全員被爆して、エノラゲイは機長の母親の名前でした。
>東京大空襲で、焼夷弾で日本を焼き尽くせると分かっていましたし。
>こんなに恐ろしい爆弾を自分達が使ったとは、受け入れられないでしょうね。
>実体が分からなくても、使ったのは、USA国民に変わりはない。
原爆に関しては、アメリカの公文書館にTESTと題された文書がありますので、明らかに実験ですね。ただ、アメリカ人は原爆投下を正当化するために、いろいろな言い訳を作っているようですし、下層の人々はそれを信じ込んでいるような状況です。
いずれにしても、特攻攻撃が無意味だったということは全くありません。
米軍の軍人さえも、彼らの気持ちは理解できると言っています。
戦後のサヨクが貶めているだけですね。

>いずれにしても、特攻攻撃が無意味だったということは全くありません。
>米軍の軍人さえも、彼らの気持ちは理解できると言っています。
その当時のアメリカ人(軍人)のなかには、そんな人もいたという
話ですよね。
その当時の民主党政府の計画によれば、核を17回ほど使い日本人で
生体実験する気満々だったようですから。
その他、民間人を対象に無差別虐殺したのが、米国である事を忘れては
ならない。
それも自分達に都合の良い自己正当化まで用意して。
白人種とは、如何に傲慢であるかを認識し、使うことに神経を使うべき
なのです。
米国政府が民主党の時には、必ず日本は国難を背負い込みますね。

To hatuyamaさん
>>いずれにしても、特攻攻撃が無意味だったということは全くありません。
>>米軍の軍人さえも、彼らの気持ちは理解できると言っています。
>
>その当時のアメリカ人(軍人)のなかには、そんな人もいたという
>話ですよね。
>その当時の民主党政府の計画によれば、核を17回ほど使い日本人で
>生体実験する気満々だったようですから。
>
>その他、民間人を対象に無差別虐殺したのが、米国である事を忘れては
>ならない。
>それも自分達に都合の良い自己正当化まで用意して。
>
>白人種とは、如何に傲慢であるかを認識し、使うことに神経を使うべき
>なのです。
>
>米国政府が民主党の時には、必ず日本は国難を背負い込みますね。
コメントありがとうございます。
アメリカにとっても民主党の存在はどうなんでしょう?
民主党の時に蒔いた悪い種が、必ず戦争を引き起こしているように思います。

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